風雲千早城(1227)
今日も農耕的に仕事をした。
・国書文芸カレッジ「ホラー講座」の生徒だった香月さんが、来月、講談社からデビューすることになりました。単行本です。人気コミック「ヨコハマ買出し紀行」のノヴェライゼーションです。コミックの小説版とは言っても内容はオリジナルで、編集者はもちろん、原作者の先生の厳しい眼でプロット段階から検討してもらっています。詳細とかamazon.comへの直リンは後日として、神野オキナさん、谷川流さんに続いて、わたしのすぐ近くから商業出版の世界に旅立つ若い才能に、どうぞ拍手をお願いします。
・そこで、香月さんには、かつて私がお世話になった講談社のYさんという超ベテラン文芸編集者が私にくれたお言葉を、香月さんに贈る言葉としたいと思います。
「日本語的に変な表現を『間違い』か『味』か、それを決定するのは編集者でも校閲者でもない。決定するのは作家、ただその人のみしかいない」
「新田次郎さんが若い頃、『この表現は新田には早すぎる』なんて言ってた奴らがいたが残らず消えた。だが、新田文学は、その『早すぎる』表現に輝いて、今も生きている」
「作家なら、もっと自信を持ちましょう」
・いい編集とめぐり合えると、作家は才能が存分に伸ばされて、無限の力が発揮できます。逆に悪い編集はせっかくの作家の才能をすり潰すだけでなく、ひどい時には再起不能にもしてしまいます。 私は過去そういう例を何十と見てきましたし、私自身、戦ってきました。
・香月さん、最初の担当が講談社漫画部の名伯楽・Wさんでよかったですね♪
・作家は、それになることより、作家であり続けることのほうが本当は難しいです。香月さん、あなたの前に広がってる海が凪ぐか荒れるか、それは貴女の才能にかかっています。いい編集に遭遇するのも、運を掴むのも、スポットライトを浴びるのも、すべて才能のうち、と覚悟して、さあ、船出してください。
・今日だけは船出のお祝い、皆とともに、シャンパンをあけましょう。
・おめでとう、香月さん。
| 固定リンク


コメント