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2011/10/25

風雲千早城(1382)

今日も農耕的に仕事をした。

今年六月に急逝された那智史郎氏の甥御さんより、わたしのブログにメッセージが寄せられました。一部プライバシーに関わる記述もありますが、那智氏のお人 柄、ホラー・ファンのみならずご親族にもどれだけ慕われた方であったかを知っていただくため、あえて全文を掲載させていただきます。なお文中、「隆介さ ん」とあるのは那智さんのご本名「土井隆介」さんのことです。






はじめまして。先日亡くなった叔父の足跡をたどっておりましたところ、こちら朝松様のサイトを訪れる機会を得ました。今から40年近く前、まだ私 が小さかった頃に大変かわいがってくれた叔父の記事、懐かしく、有難く拝読させて頂きました。私の父(叔父の長兄にあたります)が20年以上も前に離婚し たため、最期に叔父とあったのは祖父が他界した昭和57年の諫早だと思います。それ以前は、福岡の家に長いこと遊びに行ったりしてましたが、ドラキュラや フランケンシュタインの白黒映画やら月光仮面の話が好きな、私にとって最高の叔父でした。私が初めて8m/m映写機を手にしたのも叔父からで、その時一緒 に戴いたフィルムは、大河内伝次郎の無声映画、「血煙高田馬場」というチャンバラものでした。当時まだビデオが普及する前のことで、私の欲しかった月光仮 面の8m/mは叔父が大切にもっておりました。

それから30年という長い歳月が流れましたが、私にとって叔父は、去って行った実の父以上に、心の中で遠い九州の故郷の存在でした。残念ながら生前の叔父に会うことはできませんでしたが、叔父のお蔭で今では私の家族も初めて九州の土井の親戚と交流を持つことができました。

先週数日間叔父の家へ滞在しておりました。叔父の部屋にしばらく座り、机に向かってカリカリとイラストを描く叔父の後ろ姿を想像し、数十年振りに古い8m/mフィルムを見つけ、また昔よく父に送ってきてた同人誌を読んでは、叔父や祖父の懐かしい思い出に耽っておりました。

「月光仮面」の8m/mは、今私の家の本棚に大切に保管され、私になにやらニヤニヤした顔の叔父をいつも思い出させてくれます。私の母も偶然にも 今年6月に他界しましたが、福岡には今も昔も全く変わらない叔母がおり、私のことをまるで本当の息子のようにかわいがってくれます。

隆介兄ちゃん、たくさんの温かい思い出ありがとう。











































このメッセージを読んでいるうちに、不覚にも、涙が浮かんでしまいました。
わたしにとってかけがえのない親友であり、兄でありましたが、奥さまや甥御さんにとっては、かけがえのない夫であり、叔父さんだったのですね。

那智さん、
私たちはまたクトゥルー神話や海外ホラーの新しい波を日本に起こそうと奔走しています。
どうぞ、見守っていてください。

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コメント

朝松様

ありがとうございます。先日の7/3の記事とともに、これまで何度も何度も読ませて頂きました。こうして素晴らしい人たちに支えられた叔父の人生、短過ぎたかも知れませんが羨ましく、また誇りに思います。叔母と話をすればするほど、最期まで私の想い出の中の叔父と全く変わらなかったんだ、と・・・叔父というようなよそよそしいイメージは全くなく、もっと身近に触れ合える人でした。当時小学1年だった私を「魔鬼雨」というような映画に連れて行ってくれたのですが、隣でニヤニヤ私の反応を覗き込む叔父の顔、今でも良く思い出します。

私にとっての叔父は、やはりこの頃、20代半ばから30代前半の若いままでおりますが、先日叔母とはなしてましたら、叔母にとっても今でもやはりその頃の叔父のイメージがすぐに浮かぶそうです。「よくこうして、長い髪を手でかき上げてたよね~」「僕が知ってる頃は黒縁眼鏡かけてたよ」・・・なんてはなしを叔母としてました。

ふと、朝松様にとってもこの頃の叔父が容易に思い出されるのではないかな、と思いついつい長くなってしまいました。私は闘病中の叔父を全く知りません。叔母の話によりますと、本当に最期の最期まで生きる望みを捨てず、遺言のようなものは全く残さなかったそうです。きついはずの治療にも、痛い・苦しいなどの弱音も一言も洩らさず、亡くなる数日前にベッドの横にいる叔母と娘さんの顔をまじまじと見て、「家族って本当にいいよなー」と言われたそうです。

叔母は今でも、叔父と一緒になれて本当に幸せだったと、素敵な笑顔で私に言ってくれます。

朝松様、こうして生前親交の深かった方と叔父についておはなしできたこと、叔父へのなによりの供養だと思います。ありがとうございます。叔父は見ていると思います。

投稿: 土井 祐一 | 2011/10/26 19:35

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