風雲千早城(1233)
今日も農耕的に仕事をした。
・先日行ったパーティーで、ある人から、「朝松さんと『ナイトランド』の関係は?」と尋ねられた。
・そういえばトライデントハウスの公式サイト以外に、公けにそれを何処か で説明したことはなかったな、と思い、以下に記しておく。
・まず、黒田藩プレスのエドワード・リプセットさんより「米国のように日本でもホラー小説の専門雑 誌が作れないだろうか」という相談を受けたのがキッカケだ。
・聞けば取次を通す予定はなく米国のようなマニア限定に読者を絞った定期購読の小部数雑誌で行き たいと言う。
・過去にホラー映画専門誌「ファンゴリア日本版」の創刊に深く関わったことでもあり、何か出来ないかと考え、「お金は出せないけどアイデアと人 脈は提供できる」と答え、編集実務に元東京創元社のミステリ・ホラー編集者だった牧原さんを推薦した。
・リプセット=朝松=牧原の三人体制で雑誌を運営する ことを確認して、運営会社の名前を「トライデント・ハウス」と命名。雑誌の名前を「Night Land」とすることを決定した。(雑誌の命名者はわたしである)
・特集テーマの選定は三人で話し合い、コラムや読み物の依頼、翻訳家・イラストレーターへの依頼は牧原さん、海外の原著者 への連絡と翻訳権の取得交渉はリプセットさん、広報宣伝活動は朝松と、役割を明確に分担し、創刊号「ラヴクラフトを継ぐ者たち」から第七号「妖女」まで頑 張って出し続けた。
・だが、取次を通さないという出版形式は、本の実物を手にとらないと買わないという日本の読者の購買実態に合わず、部数はなかなか伸びず、発行者のリプセットさんは大変な苦労を重ねた。
・そうして7号で力尽き、一旦、休刊となったのであった。
・ところが、日本唯一のホラー小説雑誌が無くなる のはしのびないと、サブカル出版で実績のあるアトリエ・サードが引き受けてくれることとなったのだった。
・かくして来る2015年5月から「ナイトランド」 は「ナイトランド・クォータリー」として新創刊される運びとなったのである。
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トライデントハウスの一人として、また、かつてファンゴリア日本版に関わった人間として、英米系のスタイルのホラーを日本で商業出版のベースに乗せるの は、血のにじむような苦労があることを痛感している。体力も資金も時間も、なんでここまで、というくらいに消費し、ほとんど実入りはない。それでもやらず におられないのは英米系のホラーが好きだからである。
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