2013/05/13

風雲千早城(1172)

今日も農耕的に仕事をした。

・夕刻に要町にてPHP研究所の担当さんと打ち合わせ。新作の初校ゲラを戻した。

・PHP文庫で出る新作のタイトルは『てれすこ』。これはオランダ語で天体望遠鏡をあらわすテレスコープのこと。江戸時代の人は蘭学者が「テレスコープ」という語感を面白がり、「てれすこ」と略し、訳の分からないことを「すってんてれすこすてれんきょう」などと呪文のようにして楽しんだ。日本人の言語感覚は昔からフレクシブルだったのだ。

・今回は世間で死んだことになってる平賀源内先生が黒幕。科学に飽きた源内先生は名前を変えて妖怪学に転向し、「大江戸妖怪事典」を作ろうと意欲を燃やしている。

・ただ、まだ奉行所に睨まれてるので目立った動きが出来ない。そのため、芝蘭堂に通う蘭学の学徒の少年と、その少年の幼馴染で、ほんの少し霊能がある少女を弟子にして、妖怪ハンティングしている。

・少女の父親は南町奉行所与力の下で働く岡っ引き。当時の南町奉行は、先の勘定奉行で、のちに『耳嚢(みみぶくろ)』という奇談・都市伝説・怪談・妖怪談の集大成を執筆することになる根岸鎮衛(ねぎし・しずもり)。ただし、本編には根岸奉行は登場しない。そういうマニアックなネタ、伝奇的な設定は裏に隠して、あくまでも少年・少女が妖怪ハントしながら成長する姿を描くのが、この作品の「テーマ」。

表紙・イラスト・カットは、『ちゃらぽこ』『およもん』で、読者の皆様より絶大な支持を頂いたいわたきぬよ先生

ふわっと、可愛いよ。

・ゲラを戻したので、間違いなく、七月中旬には『てれすこ』が出る。

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・一方、光文社の『ちゃらぽこ』第三巻も、すでに書いておりまする。

・こっちは厄病神の女の子を連れた謎の陰陽侍が仇役として登場します。

・長屋の花見で、おそまきながら六月に、板橋宿に行った長屋の面々、寒風吹きすさぶ石神井川の河原で「花見に来たのか、首斬られに来たのか分からねえ」とかいってたら、色んな成り行きで、大家の杢兵衛さんが急死します。

・物語がはじまって、まだ一章終わらないうちにレギュラーが死んでしまうとは。「なんだよ、この話は!?」と弥次郎兵衛さんやお奇多さんが叫んでもダメです。

・驚く作者と、他のレギュラー陣をほっぽらかして、物語は意外な方向に進むのです。

・シリーズ第三弾・『ちゃらぽこ長屋の神さわぎ』は六月中旬、光文社時代文庫より発売です。

六月⇒『ちゃらぽこ長屋の神さわぎ』
七月⇒『てれすこ─大江戸妖怪事典─』

さらに、これからも、九月~十二月に各社からシリーズの続編や新シリーズが始まる予定です。

・時代妖怪コメディ以外の仕事しては、創土社の『チャールズ・ウォードの末裔』に、中編『ダッチ・シュルツの奇怪な事件』を書きます。

・こちらは1935年くらいのニューヨークが舞台。新興ギャングのダッチ・シュルツにはメトラトンと名乗る謎の黒幕がいて、黒魔術を使って精力を強引に拡大しているらしい。その情報を掴んだ犯罪王ラッキー・ルチアーノはデッド・エンドの木賃宿に投宿していた訳ありげな日本人と、レッド・フック街の魔術師を使って蘇らせた南軍ゲリラを使ってシュルツを暗殺しようとする。ところが・・・

・・・というストーリー。『聖ジェームズ病院』の続編みたいな雰囲気ですが、ホントは、ある作品の前日譚になってます。お楽しみに。こっちはホラー・アクションですね。

・いずれにせよ、年末まで予定が詰まり、それぞれ良い手応えなので、この追い風を逃さずに頑張ります。

・どうぞ、今後とも宜しくお願いします♪

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2012/09/01

風雲千早城(1425)

今日も農耕的に仕事をした。

★朝松健、今年の勝負作のお知らせ。

『ちゃらぽこ:真っ暗町の妖怪長屋』、AMAZONに出ました。 

http://www.amazon.co.jp/dp/4334764665/ref=as_li_tf_til?tag=uncledagontem-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=4334764665&adid=1J264M9SXYMY6KW7ZCNN&&ref-refURL=http%3A%2F%2Funcle-dagon.cocolog-nifty.com%2Fdiary%2F

妖怪長屋に福の神がやって来た!? 120901_183002



お江戸もののけ活劇!
 
 
 本所業平橋の外れの外れ、場末の中の場末町に、一軒のポロ長屋があった。住人たちは一見普通の町人だが、くせ者揃いの妖怪ばかり。そんな長屋に、ひょんなことから、旗本の次男坊・荻野新次郎(おぎのしんじろう)が住むことになった。一本気な性格が災いして職を失い、親から勘当された身なのだ。居合の達人・新次郎と気のいい妖怪たちが悪に立ち向かう、痛快時代活劇!

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落語の『お化け長屋』に材をとり圓生と談志をこっそり勉強し続けた成果です。
いま流行の怪談とも実話とも、ナイトランドのホラーとも違ってて
クトゥルー神話とも無縁ですが、これもまた朝松健ワールド。
すっとぼけた江戸落語の世界を舞台に、
妖怪、青年剣士、美人熟女、やくざ者、悪旗本、妖かし尼僧、巨大妖怪が、
文庫本せましと縦横無尽に大暴れする痛快時代小説です。
ちょっぴり人情も、お色気も、なんか「深い」テツガクも出てきます。
「面白そうだな」と思ったアナタ、今すぐ、アマゾンをポチッとするか、
最寄りの書店さんにご予約下さい。

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2011/10/05

風雲千早城(1381)

今日も農耕的に仕事をした。

・チャリティー・アンソロジー『絆 KIZUNA』の書籍版が発売になったらしいのですが、どうやらアメリカ・アマゾンとヨーロッパ・アマゾンでしか扱っていない気配で、「本になったら欲しい」とおっしゃっていた友達にどうしたものか。思案投げ首です。

・『東山殿御庭』に続いて、『ぬばたま一休』も、USENの「朗読」で放送されることが、午前中の僅か30分で決まりました。

・朗読者は未定ですが、放送は、2012年2月に予定されてます(こちらは、ほぼ決定)。

・詳細が決まりましたら、また、告知させて頂きます。

・以上、業務連絡でした。

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2010/11/19

風雲千早城(1445)

今日も農耕的に仕事をした。

・いま東京新聞の夕刊には九代目・松本幸四郎の芸談が連載されているのだが、昨11月18日付には「都市伝説」と題して、興味深い話が紹介されていた。以下に引用させてもらう。

「今は取り壊されてしまったが、大阪に中座という古い小屋があった。/そこで夏に「東海道四谷怪談」の民谷伊右衛門をやった時のこと。お岩を殺 して、隠亡(おんぼう)堀から戸板で流す場面。花道まで来ると「伊右衛門、伊右衛門」と声がする。「誰だ、俺を呼ぶのは誰だ」と、そこで寝鳥(ねどり)の 合方が入って、「誰だ、誰だ」と言いながら花道を戻りかけたその時、着物の裾(すそ)をググッと誰かに強く引かれた。中座の花道は、お客さまの手が届かな い高さ。一瞬、背筋がゾッと凍りついた。悪戯(いたずら)の主は、中座の奈洛に昔から祀られている芝居者狸(しばいもんたぬき)だったのか? その狸に 「形にこだわって恐怖心を忘れているぞ」と戒められたのかもしれない。それにしても気味の悪い体験だった。/南北以前、歌舞伎の役は、死んでしまえばおし まいで出番はなかった。そのコンセプトを根本的に覆したのが南北だ。彼は、目に見えない世界、それはあの世であったり来世であったりするのだが、これが表 裏一体を成していて、すべての現象は因果応報に基づいているという、それまでにない世界観を持っていた。「桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)」 も、筋は荒唐無稽に思われるが、南北の理論によれば、すべては因果応報。死んだ人間の魂が生き続けているからこそ、奇々怪々な出来事が起こるのであって、 観客は次から次へと、物語の展開を期待する。/巨大な蝦蟇(がま)が登場する「天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)」で世に出た南北は、舞台 の仕掛けの大胆さや工夫で人気を博した。しかし、今再び彼の作品を演じてみると、もちろんケレンの魅力は否定しないが、むしろ最大の魅力は、宇宙観、世界 観の深さだと思える。文化文政時代の歌舞伎が、一方で大衆に迎合しながら、一方で深遠な思索を内包していたことに、今更ながら江戸の芸能者のしたたかさを 感じて驚かされる。ひょっとしたら南北は、江戸時代の都市伝説の語り部の先駆者だったのかもしれない。/おぼろ夜の鬼女の棲み家を訪ねけり。」

・大阪の芝居小屋の奈落に神が祀られているというのは初めて知った。しかも、それが「芝居者狸」とは。狸を神とするのは、大阪の人特有の民間信仰なのだろうか。

・笹間良彦先生の『図説・日本未確認生物事典』(柏書房)によると、「狸火/狐火と同じく狸も火を燈して人々を驚かすことは『想山著聞集』に「昔 から尾張国勢田在高田村の森には怪物がいて人に害を与えたが、時々火を燃したりするので駆けつけてみると火の気はない。これは狸の悪戯である」としてい る。」のだそうだ。

・ちなみに東京の麻布には「狸穴(まみあな)」という地名があるが、これは正確には「けものへん」に「瑞」のつくりと書いて「まみ」と読ませる字 が正しい。Wikiによれば、「この地に生息していた猯(まみ=アナグマ)にちなんで『まみあな』という地名がついたのだが、後に狸の字と混同されてしま い、狸穴(まみあな)と書かれるようになったとする説が有力である。」とある。

・一方、『図説・未確認生物事典』によれば、「猯は狸の異名ともいわれ、東京のマミアナという地名は狸穴と書く。またマミタヌキともいい、訛って 豆狸ともいうが、豆の字を用いる程小型ではない。従って妖怪視される獣類で魔魅の当字もある。『和漢三才図会』巻第三十八獣類の中では、狸・狢(むじ な)・猯(まみ)を区別して解説している」とある。

・と、ここで書き悩んでいた短編のモチーフである「本草学(江戸の博物学)」と、四谷怪談に象徴される「ホラー」と、南北の名で象徴される「伝 奇」とが一線で結びつき、伝奇小説の守護神は、九代目の口を借りて、私に神託を賜った。すなわち、「形にとらわれて恐怖心を忘れるなかれ」と。

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2010/10/28

風雲千早城(1437)

今日も農耕的に仕事をした。

・昨夜は仕事後、午前5時過ぎ、テグレトールとガバペンを飲んで寝た。


・午後3時に目が覚めた。(1行目と2行目との空間は眠ってた時間を表わす)妻は買い物に行ったらしくて誰もいなかった。

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2010/10/06

風雲千早城(1433)

今日も農耕的に仕事をした。

①目下、アレルギー性鼻炎の暴威にさらされている。全身の穴と言う穴から脳味噌が吹きだしそうな凄まじいクシャミを連発し、黙っていても鼻水が垂れている。もう駄目かも知れない。

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2010/08/14

風雲千早城(1415)

今日も農耕的に仕事をした。

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2010/06/16

風雲千早城(1383)

今日も農耕的に仕事をした。

・昨日は歴史・時代作家の集まりということで高田馬場へ行ってきた。

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2010/04/20

風雲千早城(1346)

今日も農耕的に仕事をした。

・昨夜は早く寝て、今朝も早く起きた。

・日曜日のことだが、

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2010/04/13

風雲千早城(1342)

今日も農耕的に仕事をした。

・某社から

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